こちら次郎。こちら次郎。
今回は自分の好きな漫画を紹介してゆきます。
独断と偏見であまりメジャーどころではないと思っているものをもっと知られてほしいと願いながら書かせていただきます。
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原画 七尾ナナキ 全12巻 helck
魔王の滅ぼされた後、魔界では新魔王を決定する大会が開かれていた。そこに半裸の勇者と名乗る男、ヘルクが現れた。
大会に向けての一言を頼まれ「人間が憎い。」と言い放った。
頭の緩い魔族どもが大盛り上がりする中、主催者である帝国四天王アンちゃんはその嘘を見事看破しヘルクを負けさせることに奔走する。
しかしある事件をきっかけに二人と一匹の旅が始まってしまう。警戒心たっぷりのアンちゃんだったが利害の一致から協力。
そんな旅の道中でヘルクが抱えている世界の真実を知ってしまう。それを知ったアンちゃんが出した答えとは?
ギャグマンガと思って読んでいましたが気づけば手に汗握って、泣いて、最後には笑ってました。
読みきった爽快感があり、そんなに長い話ではないのですが振り返ってみるとどこか懐かしく思えて大変満足したお話でした。
二人と一匹の旅は友情とか恋愛とかではなく仲間として、旅の道連れとしての関係がとても好きでした。
アニメ化したようで自分は大変期待しております。 是非見てってください。 アンちゃんかわいい!
ローゼンガーデン・サーガ
原作 富士防人 作画 外岡馬骨 ⇧の剣はチンポです
ある日突然、英雄が死んだ。
それをきっかけに盗賊が村を襲った。しがない村娘であったリンは命からがらと逃げた先の森で切り株に刺さった一振りの剣を見つける。
彼女はその神々しい剣を抜くと・・・ チンポが生えた!!!!!
これはとても読む人を選ぶ漫画です。まず汚いです。下ネタがないページはありません。登場人物全員特殊性癖です。
伝説の聖剣と呼ばれるチンポコとか出てきます。高い作画クオリティで描かれる変態バトル百合ラブストーリー。
そういったものが苦手な人にはただただ不快な話だけど、全然笑って読めるよーって人にはテンポの良いギャグマンガで主人公であるリンの謎
に迫ってゆく話です。
平穏世代の韋駄天達
原作 天原 作画 クール教信者
近代兵器の通じない魔族の前に人類は滅びを待つのみだった。
神すがるしかなかった祈りの前に、韋駄天と呼ばれる戦の神が降り立ち魔人共の封印に成功したのも800年前の話。
平和な日常の中に韋駄天という神は忘れ去られ、韋駄天自身も存在意義を無くしていた。
そんなある日、魔人復活を目論む胡散臭い博士が一人。
エロ同人作家が原作を担ってるだけあって倫理観が歪みます。
しかしそれが神の価値観であるとすれば人類の届きえない存在と異様な世界観を持っています。
この漫画のミソは主人公サイド(韋駄天サイド)が圧倒的強者であるという事。心臓を穿とうが、首を刎ねようが時間と共に再生される。
対して魔人サイドは人間の知性と姿を与えられたために殺されれば死ぬ。
だからこそ読者としてはこっちを応援してしまいそうになるけど、こっちもこっちで倫理観がめちゃくちゃ。どっちも応援できない。
けど応援したいキャラはどっちにも居る。
是非とも自分の持った倫理観を叩きのめしながら読んでください。
ヒストリエ
原画 岩明 均
紀元前、奴隷の身分にありながら豊かな教養と観察眼、判断力を持った不思議な青年・エウメネス。
偉大なる哲学者・アリストテレスの逃亡を助けたりしながら、
後にアレキサンダー大王の書記官となるエウメネスの、波乱に満ちた生涯を描いた歴史大作。
幼少の頃から聡かったエウメネスは母親が殺されるのを目の前にして、泣いたら自分の親だとばれると思い顔色一つ変えずに
他人事として眺めました。それを見た男が英雄の血だと囃し立て養子に取った。
全てが落ち着いた後に、男が離れた後に養母の背中で声を殺して泣くのです。
出自が重要なこの時代、彼は何処にも属さない故に何処にでも属し文化を知り、文化を広めてゆく。
アテネで意外な人物との再会があったのですが、そこでの親愛の形に身震いしました。
星と旅する
原画 石沢 庸介 全三巻
陸のない海の星、母星。そこに浮かぶ、人が住む超近接衛星。
一家に一星を持てるほどの数が母星を廻る。それぞれに暮らす人々が星の資源、大きさに合わせて家星、街星、国星と文化を形成する。
そんな星の中に、夢のマイホームを建てた一人の放浪人がのんびりと母星に釣り糸を垂らし上げていた。そこに母星を難波する船が通りかかる。そこには気絶した少女が。
一人の男が一人の少女を拾い、そこから始まる愉快、痛快、寿ストーリー。
三巻で打ち切りになった漫画です。それでも読むことを進める漫画。
星々はそれぞれ違う個性を持っている。木が生い茂る星、温泉が湧く星、危険生物が巣食う星、超重力の星。それは住む生物にも影響を及ぼす。
環境に順応する進化を遂げる。害獣と呼ばれる危険生命体との闘い。そして異星人との出会い。
余りにも面白い。面白くてたまらない。打ち切りになったのがもったいない。また売れて続きを描くような事になって欲しい。
圕の大魔導師
原作 風のカフナ 著 ソフィ=シュイム 訳 濱田泰人 画 泉光
書
人類の英知の粋。過去と今を、今と未来を繋ぐ遺産。思想を持った記号の塊。
書を護り、世界を護る。カフナと呼ばれる本を守護するエリート集団。本を保護するためなら国境すら超えて力を行使する事を許されている。
そんな世界の片隅に、特異な混血をひく本が好きな少年が居た。しかし、血による迫害を受け。読みたい本に手を伸ばす事すら許されない、歩いているだけで泥を被る生活。そんな辺境にカフナが訪れ、彼の生きていた世界を叩き潰し、見たことない景色を教えてくれる。そこで貰った金言を胸に少年はカフナを目指し、成長し、今度は自分で世界を押し広げてゆく。
その金言をくれた一人のカフナと少年の出会いは後に語られる。勇者と魔王の出会いと…。
他文化への理解。偏見と差別への恐怖。人の心情と環境が作る変化。それらの事をとても丁寧に独自の世界観で緻密な作画で描かれていて、
漫画としても、芸術作品としても高いく評価できる作品である。
一冊の本が人間社会を破壊できる力を持っている。
あなたは嘘が書かれている本を見抜けますか? 人と共有すれば間違えませんか?
知識が有れば出来ますか? 人に流されず自分の意見を持っていれば惑わされませんか?
特異な環境で産まれた思考が自分に無関係と言えることはない。明日起きる地震の後の世界は思想が一緒であることはない。群集となった人間
の思考を自分だけ止められる事はない。そんな怖さを精霊などで視覚出来る。
我妻さんは俺のヨメ
原作 蔵石 ユウ 漫画 西木田 景志 全十三巻
クラスカースト底辺を生きるうだつの上がらない高校生活を送る青島 等。
教室の隅でシュードラ(奴隷民)階級の仲間とリア充を恨んで星に願いをかけては、パラモン(カースト一位)階級の女子とお近づきになる妄想をするだけの寂しい奴。
そんなある日、彼は夢を見る。学校一の美少女である我妻 亜衣と新婚生活をしている夢を。しかしそれは夢でないと知る。
10年後の世界にTS(タイムスリップ)出来る能力に目覚めていた。不定期に起こる能力は彼の周りの人間の少し先を知ることになる。
禿げる小松。痴漢で捕まる伊藤。腐るリア充。死んじゃうおっさん。 彼がもたらす選択は……。
自身の選択一つで何度も変わる未来を見る事になる。たった一つの言葉が我妻さんとの生活が違うヒロインとの生活を繰り広げていたりする。
彼の未来は全部彼の努力次第。全部無くす未来もあって、取りこぼす未来もあって、それでも彼は求め続ける。
ダサい主人公だけど、応援できる男だ。
ダサい連中が集まったDX団の連中と送る学園生活が面白くて面白くてたまらなかった。ボケとかツッコミが古い所があるけど自分はそれが好き
だった。わかるネタがあった時は腹抱えて転げ回った。